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開催報告「Playable Island―中之島で実装する創造的なアイディアの提案」

2024.12.16

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中之島パビリオンフェスティバル2025に向けて
「Playable Island―中之島で実装する創造的なアイディアの提案」

 大阪・関西万博の開催される2025年を機に、中之島の文化施設などをパビリオンと見立てて中之島ブランドを世界に発信しようと活動している「中之島パビリオンフェスティバル2025」のラウンドテーブル「Playable Island―中之島で実装する創造的なアイディアの提案」が11月24日(日)、大阪中之島美術館1階ホールで開催され、約130人が参加しました。

 7月に大阪国際会議場で開催したキックオフシンポジウム「学術芸術が溢れるまちの未来像」に続く第2弾。今回は、「科学技術振興機構(JST)」とともに毎年行ってきたフォーラム「サイエンスアゴラ in 大阪」との共同企画としました。

●若手社員、学生たちがグループショップ

 第1部では、万博期間中に発信する「中之島宣言」作成を目指して、構成団体・企業の若手社員や学生たち約60人が、10グループに分かれてグループワークショップを実施しました。これに先立って中之島一帯を約1時間、クルージングで見学した経験ももとに、自由な発想で中之島の魅力を掘り起こし、それを発展させ、発信していく展望を出し合いました。

 

●親水空間、ナイトカルチャーなど多様に

 第2部ではまず、実行委員長である西尾章治郎・大阪大学総長が「様々な組織や人々が、『オール中之島』としてネットワーク化されれば、単なる個々の総和以上の大きなシナジー効果が生まれ、大きな面へと拡がり発展していくことは間違いありません。皆さんとともに、是非とも力強く実現していく所存です」と主催者あいさつを行いました。 

 続いて、各グループが第1部の成果を発表。「三つの『道を開く』として、①水辺と遊歩道を一体化させる②島を横断する③ドローンなどで空中にも開く」「親水空間が少ないので、泳げる島ごと水族館を創る」「スマホを使った中之島ディスカバリーウオークを開催する」「『中之島じゃナイト』をうたい文句に、マルシェ、イルミネーション、ナイトミュージアム、プラネタリウムなどを展開して、夜の街を楽しんでもらう」「大阪城からつながるルートでアート&カルチャーを広げる」といった、ユニークなアイデアが出されました。

 これを受けて、菅谷富夫・大阪中之島美術館長と堀越礼子・朝日新聞社大阪本社代表がクロストークを行いました。

 堀越代表は「各グループから、中之島の認知度向上やAR活用など共通する提案がみられました。中之島での参加体験を促すようにもっていきたい」と発表を受け止め、菅谷館長は「何でもアートを集めるような展開では収集がつかなくなるので、中之島を『ハレの場』として位置付けていきたい」と語りました。さらに堀越代表は「来年を『アート元年』として、中之島の魅力を発信していきましょう」と述べました。


●西尾総長「阪大もアドバルーン的存在に」

 西尾委員長も促されて会場から、「阪大の卒業生は、中之島にノスタルジアをもっている。新しい空間としての中之島で、阪大もある種のアドバルーン的存在として、貢献していきたい」と発言しました。

10グループの発表を多くの参加者が聴き入りました
クロストークを行った菅谷館長(左)と堀越代表
グループワークショップで熱く議論
開会あいさつを行った西尾実行委員長
船に乗って川から中之島の魅力を探りました


●Playable Island―中之島で実装する創造的なアイディアの提案 特設サイト
https://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/npf_ci_scienceagora2024/

●サイエンスアゴラin大阪 プロジェクトページ
https://21c-kaitokudo.osaka-u.ac.jp/project/scienceagora/

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