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2025年9月7日に中之島芸術センターのスタジオにて、大阪アジアン映画祭との連携企画シンポジウムを開催しました。プログラム詳細につきましては、イベントページをご覧ください。
当日は、フィリピン文化に関心のある方はもちろん、大阪アジアン映画祭興味を持ってくださった方など、たくさんのお客様にお越しいただきました。ご来場いただきました皆様には、とてもあたたかい空気を作っていただき、全体を通してなごやかでありながらも、本質に迫るディスカッションが交わされる時間となりました。
本レポートでは、当日のトーク内容をできるだけ詳細にまとめています。『サンシャイン』をご覧いただいていなくても、お楽しみいただける内容ですので、気になるテーマや話題から、ぜひ読み進めていただければ幸いです。
▶︎参考作品

将来を期待される体操選手のサンシャイン。予期せぬ妊娠が発覚し、夢と現実に押し潰されそうになる彼女の前に、不思議な少女が立ちふさがる。少女は彼女の選択に疑問を投げかけ、その決断の重さと向き合わせていく。第49回トロント国際映画祭(2024)でのワールドプレミアを皮切りに、第75回ベルリン国際映画祭(2025)ジェネレーション部門にも選出。7月からフィリピンで全国公開され、各地でソールドアウトが続出。
【パート1:源流(ルーツ)とその伝承――未来へ向けて】
パート1は、フィリピンにいるレオ・P・カティグバクさんとZoomでのセッションです。テレビ局で長年勤めていたという共通点がある植木豊特任教授(大阪大学21世紀懐徳堂)が聞き手を務めました。
▶︎ゲスト情報

1980年代半ばにフリーランスのライター、編集者、プロデューサー、ディレクターとしてキャリアを開始。1994年にABSフィルムアーカイブを設立し、その後ABSおよびStudio 23の放送チャンネルでコンテンツ調達や編成を担当した。ABS-CBNフィルム・レストレーションを立ち上げた際には、社長室のチーフ・オブ・スタッフを務めた。現在はフリーランスのコンサルタントとして活動し、近年は「Sagip Pelikula(サギップペリクラ 直訳:映画を救う)」運動とABS-CBNの映画修復事業を統括するとともに、番組兼ポッドキャスト「Best 10 Bets」の共同ホストを務めた。

――レオさんは今はどちらにいらっしゃいますか?
レオさん:マニラの自宅にいます。
――まず、フィルムレストレーションとは一体何でしょうか?
レオさん:簡単に言えば、映画を最初に作った際の意図した形に戻すこと、もしくは、それができない場合は、できる限り美しく綺麗な状態にすることです。
――今まで何本くらい修復されたのですか?
レオさん:ABS-CBN局(フィリピンの大手テレビ局)が閉鎖するまで、240本くらいですかね。
――こんな意外なところからフィルムが発掘されたというエピソードはありますか?
レオさん:フィリピンだと気候の問題があるので、国内で変わった場所で見つかるのは稀ですね。一番多いのは海外のアーカイブで発見されることが多いです。福岡、カリフォルニア大学、英国映画協会などさまざまです。
――そのたくさんあるフィルムの中で特に印象に残っている作品はありますか?
レオさん:フィリピンの実験映画である『Himala “奇跡の女”』、『Oro, Plata, Mata “黄金と銀と死”』が印象に残っていますね。それと、フィリピンでかつて最大手だったLVNスタジオの古い作品群を10本ほどレストアしたことですね。中には1939年の作品『Giliw ko “私の愛しい人”』も含まれています。

――レオさんは1994年にABS-CBNでのフィルムアーカイブの設立にも関わられていますが、そもそもその部署の設立のきっかけは?
レオさん:ABS-CBNはフィルムアーカイブの設立する1年前(1993年)に映画の制作を始め、ムービーチャンネルを作ったという背景があります。それに従って、自社で製作したものから、ライセンス購入したものを含め、管理の必要性が生じたためです。2000年くらいに作られた保管庫は当時のアジアで一番頑丈なものだったので、日本からの視察もありましたよ。
――ABS-CBNのレストア版の作品のキービジュアル等は、『サンシャイン』をはじめ、大阪アジアン映画祭のフィリピン映画のポスターデザインでお馴染みのジャスティン・ベサナ氏が手がけているそうですね。そもそも彼がこの仕事に携わるようになったきっかけとなっているそうですが、レオさんが彼にデザインを頼んだ理由は?
レオさん:フィルムを修復したのち、それを保管庫に戻すのではなく、皆さんに観ていただかなければいけません。そこで、興行的に観ていただけるようなポスターが必要です。映画のことを何も知らなくても、ポスターを見て興味を持ってもらうこと、目を引くことというのが最も重要なので、ジャスティンに依頼しました。
15年もの間、一緒に仕事をしているうちに、彼もどんどん有名になり、大阪アジアン映画祭でご覧いただいているような新作映画のポスターもたくさん手がけるようになりました。特に新作のポスターを作るには、人物や場面についてかなり細かい指示や契約があるので、自由にするのは難しいと思います。ABS-CBNでも、最初に仕事をし始めた頃は、イメージについてかなり細かく指示を出していましたが、後半はできる限り自由に表現してもらうようにしていました。
【ご参考:ジャスティン・ベサナ氏の手がけたポスター https://justinbesana.com/】

――レオさんの映画修復にかける情熱は一体どこからきているのでしょうか?
レオさん:今は魂が年老いている部分もありますけど(笑)、幼少期から親に連れられて、映画をよく観に行っていたんです。そういった経験から、映画自体を愛しているし、仕事をする上で映画業界と関わっているので、個人的な感情もあり、仕事のプロフェッショナルな理由もあり、そのどちらもですね。
――会場からの質問です。新しいオーディエンスに旧作を届ける工夫は?日本でも観れますか?
レオさん:オンライン配信を活用しています。少し前までは、古い作品は日本でもiTunesで配信されていたのですが、規定の変更などで配信がなくなってしまったということもありますね。日本からでも観る方法は、Star CinemaのYouTubeチャンネルですね。ほとんどの作品が無料で配信されています。日本語字幕はないのですが…。どんなプラットフォームでも、もし観たいタイトルがあれば、ダメ元でリクエストしてみるといいかもしれませんね。

【パート2:フィリピンのインディペンデント映画制作の今】
パート2は、『サンシャイン』のプロデューサーのジオ・ロムンタッさんとのざっくばらんなトークです。フィリピン映画を中心としたポップカルチャーを専門とする山國恭子特任研究員(大阪大学21世紀懐徳堂)が聞き手を務めます。会場の皆様も、ジオさんが手がけた『サンシャイン』や『行方不明』をすでに観たという方が多く、ジオさんも嬉しそうでした。
【ご参考:『サンシャイン』や『行方不明(The Missing)』は、Netflixで日本からでも観ることができるそうです。ただし、日本語字幕はないとのこと。 ※2025年12月1日時点での情報】
▶︎ゲスト情報

マニラを拠点とする制作会社Super!の創設者として、世界に通用するオリジナルのフィリピン作品をプロデュースしている。ベルリナーレ・タレンツ、タレンツ・トーキョー、釜山アジアン・フィルム・スクール、ロッテルダム・ラボ修了。初プロデュース作『行方不明』(カール・ジョセフ・パパ監督、OAFF2024)は、第96回アカデミー賞フィリピン代表作品として歴史に名を刻み、2024年のアジア太平洋映画賞で最優秀アニメーション映画賞を受賞した。2024年のトロント国際映画祭でプレミア上映され、2025年のベルリン国際映画祭でクリスタル・ベア賞を受賞した最新作『サンシャイン』が、OAFF EXPO2025-OAFF2026コンペティション部門で上映される。
――これまでの経歴を簡単にお話いただけますか?
ジオさん:初めまして、ジオです。作品は短編1本と長編2本のみなので、プロデューサーとしては新人の方だと思います。本数は少ないですが、どれも非常に上質な映画で、国際的な賞も多数受賞し、誇りに思っています。
学生時代は、映画の専攻ではなく、マスコミュニケーション学部を卒業し、テレビ業界で働いていました。3年くらい経った後、何か燃え尽きてしまったので、全部辞めちゃったんです。その時にFacebookで『ビーチでフィルムワークショップ』というのを見かけて、「ビーチだし、リラックスできるかも~」と参加しました。そこで出会ったのが『サンシャイン』のアントワネット・ハダオネ監督。ちょうど8年前です。私のプロデューサーとしての旅は、この時から始まり、『行方不明』というアニメーションをプロデュースすることにもつながりました。

――『行方不明』のチームと新しい作品を作っているそうですね!
ジオさん:『SENTINEL』というタイトルで、学校内での暴力的な出来事について扱います。フィリピンの学校では生徒たちが軍隊のような扱いを受ける、いわゆるパワハラが常態化しています。そんな「やりすぎ」の体制を映画の中で描きたいんです。その製作資金を得るために、ベルリン国際映画祭やロッテルダム国際映画祭へ監督とピッチに行きました。国際的なプロデューサーの協力を得て、大きなプロジェクトとしてこの映画を成功させたいですね。日本だと、アニメ作品への理解もありますし。
――ジオさんをはじめ、フィリピンのフィルムメーカーは、いつも世界を飛び回っているイメージです。映画祭に行って、どんなことをしているんですか?
ジオさん:そうですね。大阪から一度フィリピンに帰ったら、すぐにスペインのサンセバスチャン国際映画祭に行きます。映画祭では基本的にはネットワークづくりがメインになります。フォーマルな形式で会議を持つのではなく、パーティーなどのカジュアルな場で出会います。
現地でやることといえば、まずはお酒を飲んで、他の国のプロデューサーと一緒に飲んで、コネクションを作って、まずは友達になります。仕事の話は後日詳しくという感じなので、本格的に映画制作の話が始まるのは映画祭の後です。
私の場合は、普段はお酒を飲まないので、「映画祭に行く」となると「お酒を飲むぞ!」と心の準備をします。もちろん、私以外の他のフィリピン人のプロデューサーたちも映画祭ではよくお酒を飲みますよ(笑)!

【パート3:『サンシャイン』から見るフィリピンにおける倫理的ジレンマの可視化:宗教・法・ジェンダー】
パート3は、パート2から引き続き、ジオさんと聞き手の山國、外国語学部でフィリピン語を教えるルイズフリーダ・ジョイ・アンジェリカ・オライさんにもご参加いただき、『サンシャイン』で描かれていたフィリピンの社会の様子などについて深掘りしてもらいました。
▶︎ゲスト情報

イロカノ語、フィリピノ語、日本におけるフィリピン移民、その他フィリピン研究関連科目を担当。また、学部・大学院の両レベルで「ジェンダーの文化的構築」に関する授業を開講。春夏学期には植民地化以前から現代に至るまでのフィリピン女性をテーマとし、秋冬学期にはフィリピン人のジェンダーやセクシュアリティをめぐる課題を扱っている。フィリピン大学ディリマン校にて人類学の学士号および修士号を取得。2021年、大阪大学より人間科学の博士号を授与された。主な著書に『世界の言語シリーズ 20 イロカノ語(大阪大学出版会)』(栗村ドナルド・矢元貴美共著)など。

フリーダさん:『サンシャイン』では、主人公が新体操選手という設定でした。ちょうど2024年8月のパリ五輪で、体操選手であるカルロス・ユーロ選手がフィリピン人男性として初めてオリンピックで金メダルを取りました。作品には何か影響があったのですか?
ジオさん:『サンシャイン』のハダオネ監督は、2021年から脚本を書き始めて、2023年くらいまで資金集めをしていました。撮影は2023年11月から2024年6月くらいまで行い、編集作業を経て7月くらいには完成していました。その後にユーロ選手が金メダルを獲得したのは、本当に偶然のことでした。誰も予想していなかった出来事ですが、おかげさまでトロント国際映画祭でのプレミア上映など、映画を宣伝するのに非常に良い追い風になりましたね。
フリーダさん:映画を観て、一番最初の感想が「非常にうるさい」と思いました。まさにマニラの騒音。そういったものは意図して、撮られていたのですか?
ジオさん:フィリピンに行ったことがある方は、マニラがどれだけうるさいかご存知だと思いますが、マニラは本当にカオスな街です。車の音は非常にうるさくて、すごくたくさんの人が歩き回っている――そういう街です。音楽がどこからともなく聞こえてくる。その雰囲気を映画に落とし込みたいと考えていました。主人公が住んでいる街、その街で暮らして何を感じているのかを世界に伝えたいと思ったんです。映画を観る方に、カメラの目線も含め、自分の友達を見ているような目線で、臨場感を感じてほしいですね。

山國:映画で描かれていた通り、フィリピンはカトリックで、中絶が違法ということですよね?
フリーダさん:そうですね。レイプの被害にあった場合でも中絶は禁止されており、たとえ命に危険な状態でも医者がそれを手伝うことは違法になっているというのが現状です。女性は自分の身を守るための選択肢を探し、それが危険な方法であっても選択せざるを得ないという現状です。中絶のために1000人以上の人が死亡しているというデータも昨日発見しました。
山國:不妊治療をはじめ、生殖をコントロールすることは、カトリックではどのように捉えられているのでしょうか?
フリーダさん:すでに不妊治療に関しては、卵子凍結をはじめ、上流階級やセレブリティには受け入れられています。お金のある人たちだけが選ぶことができる手段なので、無意識の中にもお金のある人の特権と植え付けられています。サンシャインのような立場にある庶民は、そういった情報に触れる機会も少ないし、結局はお金がないので選択できないという結果をうみだすことにもなっています。
そして、フィリピンはカトリックの力が非常に強いので、赤ちゃんは結婚しているカップルの元に、神のご加護を受けて生まれることが当然とされています。不妊治療は法律上も可能ではありますが、例えば、結婚している夫婦が、何かしらの事情で二人とは異なる卵子や精子のドナーが前提となると、また別の問題が出てくるんです。カトリックでは、タブーの世界になってきますね。

山國:そういう面では、日本の方が進んでいるようにも見えますが、フィリピンは女性の管理職の多さなど、ジェンダー平等ランキングはアジアでトップクラスですよね。その要因や背景についてフリーダさんはどう思われますか?
フリーダさん:歴史的にも女性のエンパワーが強く、その影響が大きいのだと思います。植民地以前の文化の一例として、仕事の評価に対して、女性が男性よりも低いということはなかったですし、狩りは男性だけでなく女性もしていました。農耕やコミュニティでも女性は重要な役割を担い、結婚も女性が選ぶことができたし、声を上げることもできました。脈々とそういった文化が根付いているのだと思いますね。
そういえば、ジオさんが先日の上映後のQ&Aで、旧宗主国であるスペインでは中絶がすでに合法になっているのに…という話をされていましたよね。
ジオさん:スペインに植民地支配されたのは、400年ほど前の出来事ですが、彼らはカトリックをはじめ、いろんなものをフィリピンにもたらした。しかしながら、現在もフィリピンだけがそこに引き留めさせられているというような印象があります。バチカンとフィリピンだけが中絶や離婚ができないんです。何かしらの理由で離婚するための唯一の方法は、そもそも結婚が無効であったことを証明するための無効裁判です。かなり長い時間がかかります。ひどい状態のまま、今もなお悪しき伝統が続いています。

フリーダさん:物議のあるテーマに関わらず、映画を議員が観に来たというのを聞き、嬉しく思いました。
ジオさん:基本的にはこのテーマは法律を改正しようとも、国会でもまったく取り合ってくれないです。でも、こういった映画を作ることがフィリピンで解決されていないさまざまな問題に対して、何かの糸口になればと思っています。人びとの注意を引くことで社会を変えることができるかもしれない。これからもそんな映画を作り続けたいと思っています。
山國:長年フィリピンの映画を観ていると、まさにジオさんが言っていた通り、伝えたいことを伝えるための手段であると思うし、私がフィリピン映画を愛している理由というのはそこにあると思いました。
【パート4:アジア映画を語ろう!――中之島から世界へ広がる対話の輪】
最後は、会場のみなさんからの質疑応答・ディスカッションを行い、シンポジウムをしめました。

ご質問:『サンシャイン』、そして前作の『行方不明』も、親族からの性加害の表現があると思います。そのあたりについて、法で守るということは難しいのでしょうか?
ジオさん:そうですね。これもお金がある場合は…という感じで、声を上げるのが難しい環境だと思います。正義を正すことは非常に難しい一面があります。私たちは映画を作ることを通して、問題を提唱し続けたいと思っています。
フリーダさん:映画でも描かれていましたが、スラム地域のような貧困層は、たくさんの人が狭いところに住んでいます。一部屋に何人も住んでいるので、悲しいことが起きる可能性が孕んでいますね。
ご質問:(フィリピン語)映画に対する感想にもなるけど、離婚についての法案など、議員が前向きな態度をとっている部分もあるけど、実際に進むにはまだまだ時間がかかるように思います。他の国では合法なのに、フィリピンではできないというのは、政府と教会が長く密接に関わっているからだと思いました。
フリーダさん:いまだに人口の90パーセント以上がカトリックなので、政治家の方もそういった件に触れると政治家生命に関わるのでしょうね。

ご質問:私ではなく、今日ここに来れなかった友人からの質問です(笑)。主人公の彼氏の父親役(ピオロ・パスカル)について、牧師と表現されていました。カトリックだと「神父」だと思うので、プロテスタント(?)に設定した理由がわかりませんでした。そして、なぜ牧師が裕福なのでしょうか。
ジオさん:その質問は今までも何回かありました。今回はカトリックに限定せず、キリスト教=クリスチャンとして設定しています。カトリックやプロテスタントだけではなく、いろいろな宗派がありますからね。「牧師」は結婚して、子どもを持つことができます。カトリックの神父となると、子どもはもちろん、結婚もできません。
映画において、彼は牧師をしていて、宗教的な意味での象徴でもありますし、フィリピンで牧師はたくさんの信者からの献金を受けているので、お金持ちである傾向があります。高価な車に乗り、子どもたちを学費の高い学校に通わせる。そういったところも映画の中で描き出したいと思っていました。
ご質問:エンドロールを見てびっくりしたんですけど、ロケで撮ってると思ってたけど、エキストラさんめっちゃ多いですね。どういう風に撮影されたんでしょうか?フツーの街中だと思うのですが…。
ジオさん:実際にキアポの街中などのシーンはゲリラ撮影です。主人公の近くで画面上に顔が映るような人たちはエキストラの方にお願いしていましたが、他の方々は実際に居合わせた人たちなので、コントロールできませんでした。カメラが回っている状態で、そこにいた店員さんが、いきなり「あら!マリス!」とサンシャイン役のマリス・ラカルさんに声をかけてしまうことなどもありました(笑)。
山國:話題はつきませんが、時間となったため、このあたりで終了したいと思います。みなさま、ありがとうございました!


