ピアノから聞こえてくるもの
〜クルターグと坂本龍一〜
今年亡くなった坂本龍一さんはクルターグのピアノ演奏に大きな影響を受けました。
クルターグ・ジェルジは、今年で97歳になる寡黙な作曲家ですが、彼の弾くモーツァルトのソナタはとても素朴で、しかも超常現象のように雄弁に響きます。
この二人の音楽について、実際のピアノを使いながら考えてみます。
講師紹介
伊東 信宏 教授人文学研究科芸術学専攻
- 1991年 大阪大学大学院文学研究科音楽学 博士課程修了
- 2010年 大阪大学大学院文学研究科(現・人文学研究科)芸術学専攻 教授
参考情報
2009年3月26日 出版社:岩波書店中東欧音楽の回路 ロマ、クレズマー、20世紀の前衛
ユダヤ人たちのクレズマー音楽、ロマのブラス・バンド、ルーマニアのラウタール(楽師)のヴァイオリン、ブルガリアのポピュラー音楽―民族混住の地の、エキゾティックだが懐かしい響き。
その旋律は、民族や言語、国境を越え、20世紀の前衛芸術家たちを刺激し、新大陸の大衆音楽市場にも伝播した。
この世界音楽史の様々な断片に目を凝らし、ヨーロッパ音楽の地下水脈の背景を、大きな地図のなかに読み拓く。
2018年10月3日 出版社:音楽之友社東欧音楽綺譚
演奏芸術の新しい局面が始まった。これは「刺激的」な演奏なんていう生易しいものではない。吉田秀和賞、サントリー学芸賞受賞の著者が綴る『レコード芸術』誌の人気連載「東欧採音譚」が単行本化!
2021年2月20日 出版社:音楽之友社東欧音楽夜話 ~越えられない国境/未完の防衛線
2016年1月より2019年12月まで『レコード芸術』誌に48回連載 された「東欧採音譚」(とうおうさいおんたん)。本書は後半24回分の書籍化である。
「音楽の役割とは、クリーンでコレクトな世界の『外側』『彼方』を想起させることではないか」?という自らの問いに答えるべく、東欧音楽、および東欧的文化現象について、著者独自の視点で語る。
初学者向け推薦図書
2021年7月24日 出版社:アルテスパブリッシングvol.18 ピアノへの旅(commmons: schola)
坂本龍一「音楽の学校(=schola)」、リニューアル第1弾!
プレイリストで楽しむ書籍として再始動。
ピアノ成立史のミステリーを追って、楽器と音楽の長い旅へ──
会場
大阪大学中之島センター 3階 アートスクエア
電車によるアクセス
- 京阪中之島線 中之島駅より徒歩約5分
- 阪神本線 福島駅より徒歩約9分
- JR東西線 新福島駅より徒歩約9分 ほか
バスによるアクセス
- 大阪市バス(53系統)
- 大阪駅前バスターミナル→中之島四丁目(旧玉江橋)
- 下車 徒歩1分 ほか