悲しくも美しいバラードの世界
~トランシルヴァニアの口承文学を読み解く~
バラードは農民の口から口へと語り伝えられた物語で、子殺しや恋人の裏切りと死などの悲劇が多く、ヨーロッパに広くみられます。中でもバラードの宝庫であるトランシルヴァニア地方のハンガリー語バラードの数々を紹介し、その豊かな世界が近代に脚光を浴びた背景や民族文化への影響を探ります。
講師紹介

岡本 真理
教授
人文学研究科 外国学専攻 ヨーロッパⅠ講座
- 略歴
- 1996年 一橋大学大学院 社会学研究科 博士課程単位取得退学
- 2017年 大阪大学大学院 人文学研究科 外国学専攻 教授
※当初は「言語文化研究科言語社会専攻」
- 外国語学部ハンガリー語専攻HP:
- https://www.sfs.osaka-u.ac.jp/about_fs/edu_fl_hun.html
参考情報

2023年2月28日 出版社:大阪大学人文学研究科外国学専攻ハンガリー語部会『ハンガリー研究』第2号
エルデーイとクリザ―19世紀なかばの2つの民謡集
https://ir.library.osaka-u.ac.jp/repo/ouka/all/90931/
2018年3月22日 出版社:未知谷ヴォブルン風オムレツ コストラーニ・デジェー短編集
ハプスブルク帝国の黄昏から第一次世界大戦
革命、独立、分断、激動のハンガリー・ブダペシュトで
あらゆる人間に潜む真理を描くこと――
全17篇 単行本初紹介

2019年10月28日 出版社:未知谷エシュティ・コルネール もう一人の私
第一次世界大戦、社会民主政権誕生、共産主義革命、王政復古と国土分断、赤色テロ、白色テロ…、この激動の時代……!民衆に勇気と力を与え、権力と闘い、人々を導くことが作家の役割との伝統あるハンガリーで、1933年、コストラーニが大批判に晒されながら示した最後の傑作長篇。
初学者向け推薦図書

2021年8月31日 出版社:丸善出版中欧・東欧文化事典
中欧、東欧、中東欧…。ドイツとロシアのはざまには、その地域に住む人々が自分たち自身の名称としても、「この地域」を一言で到底言い表せないほど多様で複雑な世界が広がっている。「中欧」という呼び名を持つ、多様で多彩な文化、古代から中世・近世にかけてヨーロッパの諸帝国と結びついた、深い思想や宗教的特徴を持つ、華やかな地域。あるいは「東欧」としての、近代から現代にかけて周辺諸大国の被支配地域・被支配民族として存在し、だからこそ、自由と解放、変革と自立、独自の道を求めて、繰り返し、果敢に立ち上がり、歴史に残る諸事件を刻んできた、独立心旺盛で、勇猛果敢な地域・民族・人々。本書では23章・340項目をかけて、この多彩で豊かな地域の全貌を紹介する。テーマごとの中項目でどこからでも読みやすい事典。
過去の出演情報
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第3回「さまざまな視点で世界を見る」 ハンガリー編~出会いが紡ぐ音と色の物語~
- https://www.osaka-u.ac.jp/ja/event/2025/07/11136
会場
大阪大学中之島センター 10階
佐治敬三メモリアルホール
電車によるアクセス
- 京阪中之島線 中之島駅・渡辺橋駅より徒歩約5分
- 阪神本線 福島駅より徒歩約9分
- JR東西線 新福島駅より徒歩約9分 ほか
バスによるアクセス
- 大阪市バス(53系統)
- 大阪駅前バスターミナル→中之島四丁目(旧玉江橋)
- より徒歩1分 ほか