阪大発の未来型口腔ケア製品の開発とMA-T®の社会実装
我々は、う蝕・歯周病・口臭を予防するためにうがいや歯みがきを行います。医療や介護現場でも、感染対策や機能回復の一助として口腔ケアが行われています。コロナ禍において、口腔ケア自体の継続が困難な時期もありましたが、我々は新規除菌消臭成分MA-T®を用いた口腔ケア用品を開発し、医療・介護現場、動物医療への導入を進めてきました。これまでの経緯と未来型医療への展開を紹介します。
講師紹介
阪井 丘芳 教授歯学研究科顎口腔機能治療学講座
- 略歴
- 1999年 大阪大学大学院歯学研究科 博士(歯学)修了
- 2006年 大阪大学大学院歯学研究科 教授
参考情報
2023年8月 出版社:医歯薬出版『ドライマウス 第2版 今日から改善 お口のかわき』
ドライマウスについて簡潔にやさしくまとめた患者さん向け読本が新しくなりました。
● 2010年発行の初版から、内容を一部追加修正して新しくなりました。
● お口がかわいて、辛かった経験はありませんか? ドライマウスは、単に口がかわいて辛いというだけではなく、全身の病気とも深くかかわっています。
● 本書では、ドライマウスの症状と原因、診査・診断・診療の手順を紹介し、年齢・病気・対象者別の対応をイラストを用いてやさしく解説しました。
また、ご自身で取り組むことのできる簡単で有効な対応法として、唾液腺・口腔粘膜マッサージを紹介しています。巻末には、ドライマウスを生じさせる薬を一覧できるようにしました。
● ドライマウスへの対応は、患者さんご自身の病状への理解と取り組みが大切です。待合室用の図書として、また患者さん説明用のツールとしてご活用ください。
2017年6月 出版社:医歯薬出版『高齢者のドライマウス 口腔乾燥症・口腔ケアの基礎知識』
● 唾液が少ないと口がかわき、口を開けたままにしていると症状が強くなり、水分がほしくなります。こうしたドライマウス(口腔乾燥症)は口の中の不快感だけでなく、味覚障害、摂食嚥下障害、義歯不適合などが生じ、虫歯や歯周病、口内炎、さらには高齢者の場合風邪や肺炎をおこしやすくなります。
● 本書ではドライマウスの基礎知識を再確認いただくために、その原因とメカニズムをわかりやすく解説。さらにはドライマウスが引き起こす症状などについてやさしくまとめています。
● また、加齢による口腔内の変化がもたらす疾患の解説や、実際の症例別の有効な対応法などを紹介しています。
● ドライマウスへの対応についての入門書として役立つ一冊です。
2020年2月 出版社:医歯薬出版『口腔外科学 第4版』白砂兼光・古郷幹彦 編著
● 実践的臨床能力を有する歯科医師の養成を目標として作成された「歯学教育モデル・コア・カリキュラム(平成28年度改訂版)」の内容を盛り込む。
● 新たに口腔と密に関係する「免疫」の項目を加えました。
● 重要性が広く認識されてきた「口腔ケアや口腔機能」について新たな章を設け、疾患、治療法を解説するなど充実をはかりました。
2014年12月 出版社:医歯薬出版『歯科医師の歯科医師による歯科医師のための 睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置治療』
● 実際の口腔内装置の作製方法、治療のハウツーはもちろん、医科との連携に必要となる閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSAS)に関する基本的な知識についても学ぶことができる。
● 医科から送られてくる終夜睡眠ポリソムノグラフ検査の結果の読み方、さまざまな口腔内の状況に合わせた口腔内装置の設計例、医科との情報提供書の文例なども掲載。
● 実際の臨床での疑問点をQ&A方式で解説。
● 明日からの臨床にすぐ利用できる問診票や口腔内装置の患者説明書などの付録付き。
2019/12/10 出版社:クインテッセンス出版『新版 開業医のための 摂食嚥下機能改善と装置の作り方 超入門』
主に開業歯科医とスタッフに向けて、摂食嚥下障害患者の口腔機能改善のために行う「摂食機能療法」と、
改善に役立つ「舌接触補助床(PAP)」の作り方や使用法等に関する本邦初のガイドとして刊行した初版に、
新規保険導入された「口腔機能低下症」に関する章を加え充実を図った改訂新版。
従来の情報もアップデートのうえ、計55のQ&Aでわかりやすく構成。
超高齢社会の「食べる」「話す」を支える歯科への期待に応える、関係者必携の入門書。
初学者向け推薦図書
2019/6 出版社:医歯薬出版『医学のあゆみBOOKS アンチエイジング診療 23のエッセンス』
好評の医学のあゆみBOOKSシリーズ第6弾!アンチエイジング医学・医療の最新潮流をこの一冊で網羅!
●超高齢社会において“健康長寿”を実現するためのアンチエイジング医学の最新の研究成果を各臨床領域のエキスパートが解説!
●臨床に直結する運動・食事法・機能性表示食品の考え方や、アンチエイジング・クリニックの実例など、アンチエイジング医学を診療に実践するための必須知識を紹介!
●アンチエイジング医学における環境“EXPOSOME”の考え方や、アンチエイジング野菜“ベジマカ”、など最新トピックも収載した。
2019年4月 出版社:医歯薬出版『歯科再生医学』
歯科再生医療実用化に向けたロードマップを提示し、「課題・実施項目・実現化」について総合的に解説したわかりやすい最新テキスト!
●歯科再生医学から歯科再生医療へ繋ぐ基礎知識を生物学・組織学の視点から解説。
●歯科再生医学にかかわる遺伝子や幹細胞、シグナル分子など細胞・分子生物学の視点からやさしくまとめています。
●歯科再生医学の足場材といわれる様々なバイオマテリアルの課題と実現化について解説。
●各種最先端歯科医療における基礎的研究の現況と次世代歯科再生医療における未来と課題について解説。
過去の出演情報
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【一般向け】
- 「SARS-CoV-2の口腔からの感染メカニズムと今後の新興感染症に対する感染対策について」
https://wwwc.cao.go.jp/lib_011/25-23kansensyou4.html - TBS「報道特集」にてMA-Tマウスウォッシュが紹介(阪井丘芳 忽那賢志)
https://www.youtube.com/watch?v=rx2SOTxW_h0 - コロナ感染予防対策(マウスウォッシュで対策)〜航空会社をはじめ採用されるMA-Tの魅力とは~
https://www.youtube.com/watch?v=n-GRtyOB9g0 - 『正しい衛生対策でスポーツとエンタメを楽しもう!フォーラム』ダイジェスト映像
https://www.youtube.com/watch?v=CX7sEriSUYE - TBSラジオ 口腔ケアの基本と重要性
https://www.tbsradio.jp/articles/76820/ - 阪井丘芳大阪大学教授講演「ドライマウスと唾液」
https://www.youtube.com/watch?v=mQTMbt8Hj0k - 「Lab BRAINS」大阪大学歯学部阪井教授インタビュー【前編】MA-T を用いた口腔ケアで感染症に立ち向かう
https://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2022/06/37171/ - 「Lab BRAINS」大阪大学歯学部阪井教授インタビュー【後編】研究に憧れて切り開いた道
https://lab-brains.as-1.co.jp/enjoy-learn/2022/06/37591/ - 夢ナビ「口腔の専門医をめざして~歯学部の新展開~」
https://douga.yumenavi.info/Lecture/PublishDetail/2018135370?back= - 夢ナビ「唾液腺の研究が人工臓器をつくる道をひらく」
https://yumenavi.info/vue/lecture.html?gnkcd=g004631&Kw=%E5%94%BE%E6%B6%B2%E8%85%BA&SerKbn=j
【高校生・受験生向け】
会場
大阪大学中之島センター 10階
佐治敬三メモリアルホール
電車によるアクセス
- 京阪中之島線 中之島駅・渡辺橋駅より徒歩約5分
- 阪神本線 福島駅より徒歩約9分
- JR東西線 新福島駅より徒歩約9分 ほか
バスによるアクセス
- 大阪市バス(53系統)
- 大阪駅前バスターミナル→中之島四丁目(旧玉江橋)
- より徒歩1分 ほか