黄砂はどこから来るの?
私たちはどう対処すればいいの?
~地域研究者から見た領域横断的観察~
毎年春に、黄砂がどこから飛んでくるかご存知でしょうか?「砂漠から飛んでくる」というのは大きな誤解。
サイズも砂漠の砂とは10倍から100倍ほど違っています。
異分野異領域の研究者たちと探求するうち、予想外の結論や仮説が見えてきました。
実例を交えて、今後の対策も含め、お話してゆきます。
講師紹介
深尾 葉子 教授人文学研究科外国学専攻
- 1987年 大阪市立大学大学院東洋史専攻 前期博士課程修了
- 2019年 大阪大学大学院言語文化研究科(現・人文学研究科)言語社会専攻 教授
- 研究室HP:
- https//www.fukaoyoko.com
参考情報
2018年9月9日 出版社:大阪大学出版会黄砂の越境マネジメント 黄土・植林・援助を問いなおす
黄砂は砂漠から飛んでくるという思い込み、植林への思い込みの枠組みをはずす。
人の動きと自然現象は予測不可能だが無秩序ではない。
人の営みが作り出す景観と、その空間構造にある生活世界の理解なくしては成し得ない「境界を越える」黄土高原の緑化マネジメントを提唱する。
2012年9月26日 出版社:青灯社魂の脱植民地化とは何か
叢書の第1弾。「魂の植民地化」とは、自由なはずの魂の活動が、人間社会によって呪縛され、本来の自分を発揮できない状態のこと。
国家による植民地化だけでなく、親や学校、共同体、社会の空気・思想などが個人の魂を呪縛し植民地化する。
人間社会が生みだす呪縛のはたらきを解明。魂の生きる新しい学問を提案する。
初学者向け推薦図書
2000年6月1日 出版社:古今書院黄土高原の村―音・空間・社会
民族音楽学、民族建築学、村落研究、異なるアプローチをもつフィールドワーカーが、黄土高原の1つの村を舞台に、10年近い時間の中で、継続的に共同調査を行った。
山の斜面に穿たれた窰洞(ヤオトン)に住む人々の、雨乞いや廟会。
異なるまなざしが交差する中で生まれた、中国村落の新しいモノグラフ。
会場
大阪大学中之島センター 10階
佐治敬三メモリアルホール
電車によるアクセス
- 京阪中之島線 中之島駅より徒歩約5分
- 阪神本線 福島駅より徒歩約9分
- JR東西線 新福島駅より徒歩約9分 ほか
バスによるアクセス
- 大阪市バス(53系統)
- 大阪駅前バスターミナル→中之島四丁目(旧玉江橋)
- 下車 徒歩1分 ほか