[みのおFM] 11月14日(木)、17日(日)、みのおエフエム「タッキー816」で「まちのラジオ 大阪大学社学連携事業」が放送されます。
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2019年11月は、法学研究科教授の林智良先生がお話します。
高校生活の中で起こったある出来事をきっかけに、「ルールとは何か」について考え、法学部への入学を決意した林先生。現在は、ローマ法史の専門家として研究を続けています。
番組の前半では、先生のご専門である「ローマ法とは何か?」についてお聞きしました。
ローマ法とは、王政期が終わる紀元前6世紀終わりには既にローマの地で存在していたと伝承が伝えられ、5世紀半ば頃には有名な十二表法が制定され、その後紀元後6世紀に東ローマ帝国のユースティーニアーヌス帝の命により、今日「ローマ法大全」と呼ぶ法令集としてまとめられた長い長い歴史を有する法律の大系です。紀元前にできた法律…というと、とっても昔の法律で、現在の私たちに直接の影響はないように感じられますが、実は「西洋の法のあり方を勉強するにはまずローマ法」というくらい、法学を学ぶ人には大切な法律なのだそうです。
例えば、「自分の家の庭に隣の家の木の枝が伸びて入ってきた場合、勝手に切ってしまって良いのか」という、現代の日本でも起こりそうな民事的なトラブルを解決するための方針から、全ての権力を1人に集中させず、権力を分散することを意識した共和政の考え方まで、現在の日本の法律や政治体制に大きく影響を与えるような内容がローマ法にはたくさん書かれています。日本の法律や行政の制度に今なお大きな影響を与えているローマ法について、じっくりお話いただきます。
番組の後半では、先生のイタリア留学についてお聞きしました。
中部イタリアの古都であり、1308年設立の大学を擁するペルージアに留学した林先生。ペルージアは日本の都市で例えるならば京都や金沢のような雰囲気で、まちの歴史に誇りを持つ市民が多く暮らしているそうです。
留学生活の中で林先生が驚いた充実の学食メニューや、イタリアの人々に浸透しているカフェの文化について、そして今からイタリア旅行を考えている人が旅をさらに楽しくするための心得も、林先生に教えていただきましょう。
その他、先生がこれからの研究で取り組みたいと考えていることや、阪大法学部・法学研究科での学びについてなど、盛り沢山な内容でお届けします。
ぜひ、お聞きください!
(聞き手:小松啓子(大阪大学21世紀懐徳堂学生スタッフ)
・大阪大学法学部HP
「まちのラジオ 大阪大学社学連携」 (毎月第2木曜日 15時~16時放送。再放送は同日の21時~22時と次の日曜日13時~14時) 周波数:FM81.6MHz ★ みのおエフエムのホームページからインターネットでもお聴きいただけます(同時配信のみ)。 |
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大阪大学と連携協定を締結している箕面市との連携事業として、同市で開局しているコミュニティーFM放送局「タッキー816みのおエフエム」で毎月1回大阪大学社学連携事業を看板とした番組を放送しております。大阪大学の動きや取り組み、ユニークな活動等知的・人的・文化的資源をご紹介することで、より大阪大学を身近に感じていただき、大学と市民の方が連携・協働を展開する上での足がかりとなることを期待するものです。 |