[イベントレポート]第16回植物探検隊@秋の待兼山周辺(刀根山・中山池)
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2016年10月8日(土)、10月22日(土)に開催された「第16回植物探検隊@秋の待兼山周辺(刀根山・中山池)」のレポートです。21世紀懐徳堂の学生スタッフ、佐藤が執筆しました。
植物探検隊は春と秋の年 2 回開催している一般公開講座で今回で 16 回目となります。10 月 8 日と 10 月 22 日に開催され、合計で 32 名の受講生に参加いただきました。
今回も大阪大学 21 世紀懐徳堂招へい研究員の栗原佐智子先生に解説していただきながら待兼山周辺で植物観察をしました。
本プログラムは野外ワークとトークセッションの二部構成となっています。
第一部の野外ワークでは、大阪大学豊中キャンパス内に拡がる植生を、先生の解説とともに観察します。前回までは、待兼山の山中にまで足を踏み入れて観察していましたが、キャンパス周辺でイノシシの目撃情報があったため、異なるルートでの散策となりました。
外に出る前に、参加者の方々は大阪大学総合学術博物館待兼山修学館を訪れました。ここでは、大阪大学周辺で発見された化石や、大阪大学の研究の成果が資料として展示されています。参加者の方々の注意を特に引いたのは、7m近くあるマチカネワニの化石でした。
外に出た後は、先生の引率で豊中キャンパスの草木を観察しました。名前を聞いたことのある草木も、実物を見てみると想像と違っていたり、先生が外来種と国産の植物の見分けなどを教えてくれるにつれて、いつも通学するときに歩いている阪大坂が異なって見えてきました。
中山池を左手に進むと、草木が生い茂る刀根山の中へと歩みを進めていくこととなります。刀根山では、ネズミモチ、ヒヨドリバナ、アカメガシワ、タラノキなど多くの植物に出会うことができました。植物に出会うと、名前だけではなく雌雄の見分け方やその植物の特徴などを栗原先生にお話いただき、注意して植物を見つめると多くの発見があるものだと思いました。
この刀根山を抜けた後は、本プログラム第二部として、21 世紀懐徳堂スタジオに移り、栗原先生にこれまで待兼山にどのように人々が関わり、それらの人々とともに待兼山が変化してきたのかについてプレゼンテーションをしていただきました。待兼山ではこれまで多くの化石や史跡が発掘されてきたことや、待兼山が歴史的には近くの人々の里山として利用されてきたことなどを教えていただきました。地域の人々と暮らし、変化してきた山であるということを知ることができました。
(文責:大阪大学 21 世紀懐徳堂 佐藤)