[イベントレポート]第15回植物探検隊@春の待兼山を訪ねて
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2016年4月23日(土)、5月7日(土)に開催された「第15回植物探検隊@春の待兼山を訪ねて」の開催レポートです。21世紀懐徳堂の学生スタッフ、権守が執筆しました。
植物探検隊は春と秋の年2回開催している講座で今回で15回目となります。
4月23日、5月7日に開催され、合計で47名の受講生にお越しいただきました。
今回も大阪大学21世紀懐徳堂招へい研究員の栗原佐智子先生(写真中央)に解説して頂きながら待兼山周辺を散策しました。
第一部は大阪大学豊中キャンパス内の待兼山周辺を見てまわります。前回までは山中深くまでの探検でしたが、イノシシが出没したとの報があったため、ルートを変更してとり行われました。まず大阪大学総合学術博物館待兼山修学館の見学を行いました。大阪大学内では化石や史跡が発見されています。その中でも有名なのがマチカネワニの化石です。実物を眺めてみるとその大きさに圧倒されました。興味深い展示物はその他にもたくさんございますので、気になった方はぜひお越しください。
外に出た後は、石橋門からキャンパス中心部まで続く坂、通称「阪大坂」を歩きながら道端に生息する植物を観察していきました。普段は学生として何気なく通学している道のりですが、ふと立ち止まってみると多様な植物があるのだということを知りました。
更に歩みを進め、春真っ盛りの刀根山もめぐりました。遊歩道のウッドチップの感触、鳥たちの鳴き声に囲まれながら、探検は続きます。時には道から外れて、中山池の傍に生えている草花を見に行きました。遊歩道から出た後、大阪大学会館周辺を見てまわり散策は終了となりました。
第二部は21世紀懐徳堂のスタジオにて今回の詳しい解説を交えたトークセッションが行われました。
大阪大学周辺の歴史が古代から現代に至るまでにどのように変遷していき、人は植生や地勢に対してどう関わっていったのか、栗原先生がつぶさに説明してくださいました。古墳や竈跡といった豊中キャンパスに存在した史跡から始まり、人間の開発によって現在の景観が生まれたプロセスは非常に印象的でした。
次回は秋ごろの開催を予定しています。
(文責:大阪大学21世紀懐徳堂 権守)