令和3年度懐徳堂古典講座 全3コース【Zoomを用いたオンライン開催】

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【Aコース】『日本書紀』を読む 【Bコース】中国古典の精華を読む 【Cコース】『平家物語』の名場面を能で読む

カテゴリ 文化・芸術
日時 2021年4月10日(土)から2021年12月19日(日)
会場 Zoomによるオンライン講座
主催 一般財団法人懐徳堂記念会
問い合わせ先 一般財団法人懐徳堂記念会
http://www.let.osaka-u.ac.jp/kaitokudo/event/event_details.html?id=538&page_num=0&page_c=page1_2#c1

【Aコース】『日本書紀』を読む

講師:市 大樹 先生(大阪大学大学院文学研究科教授)、上田 直弥 先生(大阪大学埋蔵文化財調査室助教)、髙橋 照彦 先生(大阪大学大学院文学研究科教授)、若井 敏明 先生(関西大学等非常勤講師)によるリレー形式。

『日本書紀』は、天地の始まりから持統天皇の時代まで、正式な漢文体を使って年代順に記した歴史書です。天武天皇の時代から編纂作業が本格化し、約40年後の養老4年(720)に完成しました。昨年2020年は、『日本書紀』が誕生して1300年となる節目の年となりました。その前年2019年には、大阪府の百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されたことも記憶に新しいことでしょう。これらを記念して、本講座では、『日本書紀』仁徳紀の諸伝承を文献史学・考古学の立場から読み説き、その歴史的意味を考えみたいと思います。時に対立する意見が出るかもしれませんが、それも楽しんでいただければ幸いです。

時間:18:00~19:00

原則曜日:第3金曜

前期:第1回 4月16日(市)/第2回 5月21日(上田)/第3回 6月18日(高橋)/第4回 7月16日(若井)

後期:第5回 9月17日(上田)/第6回 10月15日(若井)/第7回 11月19日(高橋)/第8回 12月17日(市)



【Bコース】中国古典の精華を読む

講師:草野 友子 先生(日本学術振興会特別研究員RPD・立命館大学プロジェクト研究員)、中村 未来 先生(福岡大学専任講師)、浅見 洋二 先生(大阪大学大学院文学研究科教授)、佐藤 由隆 先生(懐徳堂研究センター教務補佐員)によるリレー形式。

中国の古典をリレー形式で講義します。4・5月は、『説苑』『列女伝』『顔氏家訓』といった歴史故事集・教訓書を取り上げ、生きてゆくための知恵を学びます。6・7月は、儒教の経典「五経」(『易経』『詩経』など)を取り上げ、中国思想・文学の本質について考えます。9・10月は、『唐詩選』や『唐詩三百首』などに収められている、唐の詩人たちが残した情感あふれる詩を鑑賞します。11・12月は、日本の江戸時代にも流行した朱子学において、「五経」とは別に重視された「四書」(『大学』『中庸』『論語』『孟子』)を読み、儒教および朱子学の特色に迫ります。多彩な文献を精読することにより、中国古典の魅力を味わうことができるでしょう。

時間:13:30~14:30

原則曜日:第2土曜

前期:第1回 4月10日(草野)/第2回 5月8日(草野)/第3回 6月12日(中村)/第4回 7月10日(中村)

後期:第5回 9月11日(浅見)/第6回 10月9日(浅見)/第7回 11月13日(佐藤)/第8回 12月11日(佐藤)



【Cコース】『平家物語』の名場面を能で読む

講師:中尾 薫 先生(大阪大学大学院文学研究科准教授)   

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり」で始まる平家の物語に取材した能(謡曲)の作品を、物語の展開に添って、読んでいきます。能に脚色されることで、源平の名将たちや女性たちの思いや生き様は、どのように表現され、創造されたのでしょうか。美しく情緒あふれる詩文で紡がれる謡曲の世界をじっくりと味わいながら、長大な『平家物語』をすこしずつ読んでいくきっかけにもしていただければと思います。『平家物語』のテキストは覚一本を主に用い、今回は平家の栄華のもとでひきおこされた悲しみを描いた能《祇王》《仏原》《俊寛》や、以仁王の謀反の頃を題材にした能《頼政》《鵺》など、主に物語のはじまりに関連する作品とその背景について、時間をかけて丁寧に読みすすめていきます。


時間:10:30~11:30

原則曜日:第4日曜

前期:第1回 4月25日/第2回 5月23日/第3回 6月27日/第4回 7月25日

後期:第5回 9月26日第6回 10月24日/第7回 11月28日/第8回 ▲12月19日



▲印は、原則曜日または予定月以外を表します。
・令和3年2月1日現在での日程・講師でご案内しておりますので、やむを得ず変更する場合があります。

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