COデザインカフェ ドキュメンタリー映画で学ぶ社会課題と惑星思考 vol.13 『夜明け前:呉秀三と無名の精神障害者の100年』
- 文化・芸術

今回のCOデザインカフェは、「ドキュメンタリー映画で学ぶ社会課題と惑星思考 vol.13」。 映像作品(主にドキュメンタリー)を通して社会課題を惑星規模で捉えてみようという実験的な試みです。社会課題とは何かを知りたい方、惑星思考を身につけたい方、ドキュメンタリーや映画に関心のある方はぜひ参加してください。
カテゴリ | 文化・芸術 |
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日時 |
2019年1月9日(水)
18時00分から20時30分まで
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会場 | 豊中キャンパス全学教育総合棟I 3階 341号室 COデザインスタジオ |
主催 | 大阪大学COデザインセンター |
問い合わせ先 |
大阪大学COデザインセンター 特任講師 山森裕毅 http://www.cscd.osaka-u.ac.jp/co/2018/000526.php |
今回鑑賞する作品は、『夜明け前:呉秀三と無名の精神障害者の100年』(監督:今井友樹、2017年)です。
歴史を振り返って見れば、精神を病んだ人々に対する日本社会の対応は大変厳しく残酷なものでした。現在、日本人の五大疾病に精神疾患が入り、その数はがん患者よりも多いといわれていますが、それでもまだまだ差別や偏見がそうした人々を苦しめています。今回のドキュメンタリーは、およそ100年前に患者らの状況改善に奔走したひとりの医師を軸に、精神を病むことと社会の関係について考えることのできる作品です。上映終了後は参加者の皆さんで感想を共有する対話を行いたいと思います。
(今回の上映は科研費・若手研究「フェリックス・ガタリの「スキゾ分析」の理論、およびその臨床実践に関する研究」(研究代表者:山森裕毅)との共催です。)
■ 申し込み不要、入退場自由、飲食可
■ カフェマスター:山森裕毅(COデザインセンター特任講師)
■ カフェマスターからのメッセージ:
私たちが被る苦しみのなかには、自分のせいでも誰かのせいでもなく、社会の構造や変化、歴史的経緯に由来するものもあります。たとえば貧困や難民問題、さまざまな種類の差別の問題などです。そうした社会から被ることになる苦しみはSocial sufferingと呼ばれます。
この企画ではドキュメンタリーを通して、ソーシャル・サファリングの観点を学びたいと思います。
苦しみの責任を自分や誰かに背負わせてしまう癖のついてしまった頭をほぐし、自分たちと社会のつながりを見つめ直す機会になれば幸いです。(山森裕毅)
■ プログラム:
18:00~ イントロ
18:10~ 上映(66分)
10分休憩
19:30~ 対話