国際演劇学会大阪大会2011

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  • 文化・芸術
国際演劇学会大阪大会2011

国際演劇学会大阪大会2011において、3つの演劇が行われます。

カテゴリ 文化・芸術
日時 2011年8月8日(月)から2011年8月11日(木)
会場 大阪大学会館 1階 21世紀懐徳堂スタジオ(旧イ号館)
定員 学会参加者対象
主催 国際演劇学会大阪大会事務局
申し込み期限 2011年7月31日(日)
申し込み窓口

2011年8月8日(月) 18:00開場 18:30開演

劇団態変『ウリ・オモニ』

出演:金満里(キム・マンリ)

金満里は3歳でポリオに罹患、全身麻痺の重度身障者となる。1983劇団態変を旗揚げし、身体障害者の障害そのものを表現力に転じた身体表現芸術を世界に先駆けて創出してきた。芸術監督としてこれまで58作の作・演出を手がけ、自らも役者として出演、国内外で公演を重ねている。身体の存在性から表現を引き出すワークショップや表現論講義も精力的に行い、英国エジンバラでのプロ俳優養成講座、マレーシアでの表現指導及び公演演出、そして2010年より2年間韓国での身体障害者への表現指導及び公演演出を手がけ、約1,000人の観客動員を成功させた。

今回の上演の「ウリ・オモニ」とは韓国語で「私のお母さん」を意味する。故大野一雄氏に監修を頂き、氏の代表作『私のお母さん』と同名の韓国語のタイトルをつけて頂いた。他界した金満里の母への思慕とその母の魂の継承を込めた作品。母・金紅珠(キム・ホンジュ)は韓国古典芸能の大家であり、日本への移住を余儀なくされながらも、戦時中でさえも民族の魂の芸能を上演し続けた気骨の人であった。

入場無料

お申し込みは7月末日までに、劇団態変事務所まで電話かメールにてお申し込み下さい。

劇団能変  TEL/FAX: +81-6-6320-0344  メール taihen.japan@gmail.com
http://www.asahi-net.or.jp/~TJ2M-SNJY/upcoming.html

2011年8月10日(水) 18:30~

劇団このしたやみ『二人で狂う……好きなだけ』

原作:ウージェーヌ・イヨネスコ

演出:山口浩章
出演:二口大学、広田ゆうみ

「このしたやみ」は、演出・山口浩章、俳優・二口大学、広田ゆうみの3人による劇団である。2007年2月、京都府立文化芸術会館にてKyoto演劇フェスティバルの実行委員企画として「傘をどうぞ」「ソウルの落日」、同年8月の利賀演劇フェスティバル及び、9月のぶんげいマスターピース競演チェーホフにおいて「熊」を上演したのをきっかけに結成された。2008年始動以来、現在まで京都を中心に日本各地で公演を行っている。

今回上演される『二人で狂う……好きなだけ』は、2010年8月に利賀山房にて利賀演劇人コンクールで初演され、同年9月に西陣ファクトリーGardenで公演が行われた、イヨネスコ原作の不条理劇である。舞台中央に蚊帳を吊って中の世界、観客席・音響・照明操作をする場所を外の世界、二人が演じる空間を中間世界として設定。舞台空間を中、外、中間の3つの世界で構成し、中間世界に降り続ける雪を避けるのに傘を、傘が壊れた後は座っていた椅子を使うことで、台詞中の亀やカタツムリを表わした。作品後半、外部世界の照明、音響操作席から筒が伸び、彼らの中間世界に他者が侵入してくると彼らは蚊帳の中へ逃げ込むが、それによって世界は崩壊する。生きる中で背負う心の中の罪の意識と外からの罰。この二つから逃れるために、中間地点で馬鹿騒ぎを必死で続けなくてはならない人間の姿を浮かび上がらせた作品である。

2011年8月11日(木) ①13:00~ ②15:35~ ③17:40~ (各15分)

ジェミノイド公演『さようなら』(劇団青年団+大阪大学)

作・演出:平田オリザ

ジェミノイド制作:大阪大学・石黒浩研究室

ジェミノイドとは、遠隔操作機能を有する実在人間型ロボットのプロトタイプ。このジェミノイドと人間の俳優を共演させる、世界初のジェミノイド演劇である。「人間にとって、ロボットにとって、『生』とは、そして、『死』とは…」死に行く人々に、詩を読み続けるために作られたジェミノイドと少女の15分間のインスタレーション。

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