大阪・京都文化講座
大阪大学21世紀懐徳堂が、大阪大学大学院文学研究科・立命館大学文学部と共催で実施する公開講座です。歴史や文化に関して共通テーマを設定し、大阪と京都それぞれについての講座を複数回実施します。
大阪・京都文化講座(2018年春期)「講座で巡る京都・大阪一円の寺々」
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2018年度春期 共通テーマ「講座で巡る京都・大阪一円の寺々 」
京都・大阪を中心に観光客、特に外国人観光客が極めて増えている昨今。大阪の食が目当ての方もおられるでしょうし、京都の「SNS映え」する風景を堪能される方もおられると思いますが、総じていえば、京都や大阪の魅力はその文化ということになろうと思います。そして、その京都・大阪の文化の大きな部分を形作ってきたのは、神社やお寺であると言っても過言ではないでしょう。本講座では京都と大阪、そしてその周辺の仏教寺院について、歴史から美術まで、様々な学問的な切り口で語ってまいります。講座をお聞きいただいた後に、現地のお寺を参拝、拝観いただければ、なお一層理解が進むことと思います。
※申込受付期間を設定の上、申込多数の場合は抽選となります。 |
【講座概要】
●第1回 2018年5月14日(月)14:00〜15:40
講師:東島 誠(立命館大学文学部 教授)
京都盆地はもと湖底。善女竜王の棲む神泉苑の池は平安京の〈へそ〉に当たります。御霊会、空海、百鬼夜行と、多くのエピソードがありますが、今回は後醍醐天皇を支えた律宗勢力、また空也念仏の世界が創り出した、神泉苑南面の異様な空間にスポットを当てます。
●第2回 2018年5月21日(月)14:00〜15:40
講師:中山 一麿(大阪大学大学院文学研究科 招へい研究員)
承安3年(1173)1月に紀州で誕生した明恵。奇しくもその三ヶ月後に誕生した親鸞。同年の二人ですが、その生きた時代の立場と今日的な世評とは完全に逆転してしまいました。超常的であった明恵に対する後世における人物形象と高山寺の歴史にその因を探ってみます。
●第3回 2018年5月28日(月)14:00〜15:40
講師:西林 孝浩(立命館大学文学部 教授)
大同元年(806)に唐から帰国した空海は、弘仁十四年(823)に東寺(教王護国寺)の運営を任され、後に花開く密教美術の基礎を築きました。本講座では、東寺に残る平安時代初期の密教美術を出発点とし、中国や密教美術の始まりの地であるインドへと、源流を遡りながら、その魅力に迫りたいと思います。
●第4回 2018年6月4日(月)14:00〜15:40
講師:勢田 道生(大阪大学大学院文学研究科 准教授)
河内長野市の天野山金剛寺は奈良時代の開基と伝える真言宗の寺院で、南北朝時代の南朝行宮の地として、また名酒・天野酒の産地としても知られます。本講座では、金剛寺の歴史を解説した上で、同寺に伝わる文化財や、近世以後の名所案内に記される金剛寺の姿を紹介します。 |
●第5回 2018年6月11日(月)14:00〜15:40
講師:大田 壮一郎(立命館大学文学部 准教授)
古寺と言えば京都・奈良がまず思い浮かびますが、ここ大阪の北部にも古代以来の名刹があります。今も瀧や紅葉の名所として知られる勝尾寺・瀧安寺は、長い歴史の中で時に観音霊場として時に修験の聖地として人々の信仰を集めました。本講座では、古代から近世に至る両寺の変遷について考えます。 |
●第6回 2018年6月18日(月)14:00〜15:40
講師:藤岡 穣(大阪大学大学院文学研究科 教授)
1180年、平重衡の兵火により東大寺、興福寺が焼亡しました。本講ではそのうち興福寺の復興の経緯をたどりますが、なかでも運慶の父康慶が担当した南円堂の諸仏、運慶が担当した西金堂本尊と北円堂の諸仏を中心にとりあげ、それぞれが目指していたものを表現から探ります。
【休講のお知らせ】
第6回講座は休講となりました。
ご受講の皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、何卒ご理解いただきますようお願い申し上げます。
なお、補講日につきましては、別途ご連絡いたします。
●第7回 2018年6月25日(月)14:00〜15:40
講師:本郷 真紹(立命館大学文学部 教授)
古代の街道沿いに位置した南河内の地方は、渡来人・王仁の後裔氏族である西文氏の本拠で、その一族の建立にかかる西琳寺・葛井寺・野中寺といった古代寺院が多く所在しました。これらの寺院の性格を通じて、南河内の古代宗教文化について考えます。
●第8回 2018年7月2日(月)14:00〜15:40
講師:平 雅行(京都学園大学人文学部 特任教授)
中世ではあらゆる学問が宗教と融合しており、延暦寺では狭い意味での仏教だけでなく、和歌・儒教・医学・農学・土木技術など多様な学問が教えられていました。さらに延暦寺は政治的経済的なパワーに卓越していました。文化・政治・経済など諸側面から、中世延暦寺の多面的な世界を紹介します。
※事情により、やむを得ず、日程・テーマ・講演者などが変更になる場合がございます。
共催:大阪大学大学院文学研究科・立命館大学文学部・大阪大学共創機構社学共創本部21世紀懐徳堂
※ お申込みはこちらから(立命館アカデミックセンター) |
【会場/問合先】
立命館大阪梅田キャンパス (大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5F)
【問合先】
立命館アカデミックセンター事務局(大阪富国生命ビル14階)
http://www.ritsumei.ac.jp/acr/
E-Mail: acr02@st.ritsumei.ac.jp
TEL: 06-6360-4804 / FAX: 06-6360-4894
〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル14階
【定員】
各回100名(要申込み・申込先着順)
※申込受付期間を設定の上、申込多数の場合は抽選となります。
【受講料】
1回1,700円 (インターネット一括申込の場合12,000円)
※インターネット申込のお支払いは、クレジットカード払いのみとなります。詳細は総合
案内をご覧ください。
【申込み方法】
※事務所窓口にて現金で納入することはできません。
◆FAX・郵送でのお申込み
① 受講申込書 に必要事項を記入のうえ、FAXでお送りいただくか、ご郵送下さい。
※3月22日(木)必着
※事務所窓口にて現金で納入することはできません。
※事務局より受講料納入確認の通知は行いません。