大阪・京都文化講座(2018年秋期)「アジアから関西へ/関西からアジアへ」

大阪大学21世紀懐徳堂が、大阪大学大学院文学研究科・立命館大学文学部と共催で実施する公開講座です。歴史や文化に関して共通テーマを設定し、大阪と京都それぞれについての講座を複数回実施します。

2018年度秋期 共通テーマ

「アジアから関西へ/関西からアジアへ

日本の歴史を振り返るとき、アジアと日本の政治・軍事・宗教・文化等の動向が切っても切り離せない影響関係にあることが思い起こされます。例えば稲作の流入、古代国家形成と中国・朝鮮半島の関係、仏教の受容、遣隋使・遣唐使、宋・明貿易、元寇、朝鮮使節、日清・日露戦争、韓国併合、強制移民等々、トピックには枚挙にいとまがありません。本講座では、特に関西と関わりの深い8つのテーマを取り上げて掘り下げていきます。そこには、今まで充分知られてこなかったアジアと関西の深い関係が浮かび上がるとともに、関西が常に日本とアジアとをつなぐハブの役割をしていたことが改めて明らかになるでしょう。

【講座概要】

※チラシは こちら から

●第1回 2018年10月15日(月)14:00〜15:40

木簡から探る日朝文化交流

講師:市 大樹 大阪大学大学院 文学研究科准教授

当時は「ゴミ」として捨てられたはずの木片が、1000年以上の時を経て地中から掘り出され、当時の日常をよく伝える「宝物」として脚光を浴びています。この講演では、そうした木簡を読み解きながら、日朝文化交流の一面を浮かび上がらせてみたいと思います。

●第2回 2018年10月22日(月)14:00〜15:40

戦前京都の朝鮮人留学生

講師:水野 直樹 立命館大学 文学部客員教授

戦前の京都に学んだ朝鮮人留学生としては、詩人尹東柱がよく知られています。その詩集の日本語訳は何種類も出ていますが、尹東柱以外にも多くの朝鮮人が京都の大学や高等学校に学びました。彼ら/彼女らが京都で何を学び、どのようなことを感じたのか、卒業後はどのような生涯を送ったのか、などを考えます。

●第3回 2018年10月29日(月)14:00〜15:40

アジアのなかの近代関西大衆音楽 ジャジャンボ、ドドンパ、雨の御堂筋

講師:輪島 裕介 大阪大学大学院 文学研究科准教授

近代日本の大衆音楽の歴史は、専ら、欧米からの影響と、東京中心のメディアや産業の編成を通じて考えられてきました。それに対して本講座では、アジア・太平洋圏の文化的交流と、その一環としての関西という場所に注目して、音楽史の見直しを試みます。

●第4回 2018年11月5日(月)14:00〜15:40

海を渡った立命館野球―台湾・上海、そしてアメリカへ―

講師:河原 典史 立命館大学 文学部教授

1923年に結成された立命館大学野球部は、1927年に初の海外遠征を行ないました。遠征先の台湾は、館長・中川小十郎が1925年まで台湾銀行頭取だった歴任地でした。野球部は、その後も1932年に上海へ遠征しました。早稲田大学や慶応大学の野球部が、野球技術を学ぶためにハワイやアメリカ本土へ遠征したのとは異なり、立命館では植民地の学生や野球部との交流が多かったのです。

●第5回 2018年11月12日(月)14:00〜15:40

アジアから見た信長と天下統一

講師:桃木 至朗 大阪大学大学院 文学研究科教授

信長に始まる天下統一はなぜできたのでしょう。それは日本社会をどう変えたのでしょう。国内の「国盗り合戦」でなく16~17世紀アジアと世界のダイナミックな動きの中で考えてみませんか。そのカギは堺にあります。

●第6回 2018年11月19日(月)14:00〜15:40

江戸時代、京の僧侶と中国白話小説

講師:上野 隆三 立命館大学 文学部教授

江戸時代。中国の小説『三国志演義』を翻訳した『通俗三国志』が人気を博します。訳者の湖南文山は、京都・天龍寺の僧であったと言われています。天龍寺と言えば京都五山。漢文学に通じた天龍寺の僧侶にとっての中国白話小説、『三国志演義』とはどういうものであったか、考えてみたいと思います。

●第7回 2018年11月26日(月)14:00〜15:40

劇団維新派のアジア―『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』を中心に―

講師:永田 靖 大阪大学大学院 文学研究科教授

劇団維新派は演出家故松本雄吉が主宰した、大阪を本拠にする現代前衛劇団でした。その作品ではしばしば大阪とアジアの関係を描いており、とりわけ戦前のアジア諸国への移民を扱った『台湾の、灰色の牛が背のびをしたとき』(2010)は、大阪とアジアの近代と未来を指し示しています。ここではこの作品を中心に考察します。

●第8回 2018年12月3日(月)14:00〜15:40

大阪・京都の華僑華人―内なる多文化への視座ー

講師:駒見 一善 立命館大学 国際教育推進機構准教授

「南京町」という元町の繁華街に中華街を持つ神戸の華僑華人は有名ですが、大阪・京都にも多くの華僑華人が居住し、華僑学校や華僑団体組織が存在します。本講義は、大阪・京都に暮らす華僑・華人の歴史、社会背景、拡大した新華僑の人々の動向から、隣人としての華僑華人との共生について考察します。

※事情により、やむを得ず、日程・テーマ・講演者などが変更になる場合がございます。

共催:大阪大学大学院文学研究科・立命館大学文学部・

大阪大学共創機構社学共創本部21世紀懐徳堂

※お申込みはこちらから(立命館アカデミックセンター)

【会場/問合先】

立命館大阪梅田キャンパス (大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル5F)

立命館大阪梅田キャンパス

【問合先】

立命館アカデミックセンター事務局(大阪富国生命ビル14階)

http://www.ritsumei.ac.jp/acr/

E-Mail: acr02@st.ritsumei.ac.jp

TEL: 06-6360-4804 / FAX: 06-6360-4894

〒530-0018 大阪市北区小松原町2-4 大阪富国生命ビル14階

【定員】

各回100名(要申込み・申込先着順)

※申込受付期間を設定の上、申込多数の場合は抽選となります。

【受講料】

1回1,700円 (インターネット一括申込の場合12,000円)

※インターネット申込のお支払いは、クレジットカード払いのみとなります。詳細は

総合 案内 をご覧ください。

【申込み方法】

※お電話・メールでのお申込みはできません。
◆インターネットでのお申込み
①立命館アカデミックセンターホームページからお申し込みください。
※お申し込み後、自動返信メールが届きます。3営業日を過ぎて自動返信メールが到着しない
場合は、問合先にご連絡ください。
②申込み多数の場合は抽選を行います。

抽選結果は、お申し込みの方全員に9月下旬にメールにてお知らせいたします。


③インターネットでのお申込みによるお支払いは、クレジットカード払いのみとなります。

※事務所窓口にて現金で納入することはできません。

◆FAX・郵送でのお申込み

受講申込書 に必要事項を記入のうえ、FAXでお送りいただくか、ご郵送下さい。


②申込み多数の場合は抽選を行います。
抽選結果は、お申し込みの方全員に9月下旬に郵送にてお知らせいたします。

③ご当選の方には、「受講受付確認書」「郵送払込票」を送付いたしますので、受講料を納入(郵便払込)願います。
※振込手数料は申し込み者のご負担でお願いいたします。

※事務所窓口にて現金で納入することはできません。

※事務局より受講料納入確認の通知は行いません。


※「受講申込書」は こちら からダウンロードできます。

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