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[スタッフレポート]Handai-Asahi中之島塾「おもしろ日本語学~ことばのゆれ」を受講しました!

Handai-Asahi中之島塾の「おもしろ日本語学~ことばのゆれ」に潜入したスタッフの体験レポートです。

 6月24日(金)、中之島センターにて「おもしろ日本語学~ことばのゆれ」を開講しました。講師は言語文化研究科 教授の小矢野哲夫先生。Handai-Asahi中之島塾の人気講座で、約60名の受講生が集まりました。

ことばの「ゆれ」とは、古くからある表現が新しい表現にとってかわられようとしている状況、在来の表現と新参の表現が存在をかけてしのぎを削っている状況です。

私たちも目の当たりにしている様々な「ゆれ」を観察しながら、講師の楽しいエピソードによる笑いを交えての講義でした。

ことばのゆれとは?

■ことばのゆれについて解説する講師

 

まずは「熊」を例にアクセントのゆれについての解説です。

「くま」は従来「ま」にアクセントが伝統的でしたが、今では「ま」が強いとつい目の下のクマを思ってしまいます。「く」にアクセントをつける新しい言い方が発生し、従来のアクセントと新しいアクセントが共存していることがわかりました。

そして、ことばは絶えず変化し、新たなに発生している代表例に、最新の派生語「枝る」まで登場しました。

<えだ・る> 枝野官房長官のがんばりから生まれた派生語で、

寝る間も惜しんで働くこと。上司に恵まれず必要以上の努力を強いられること。

 

次は、文法形式のゆれについてです。

「見れる」のような「ら抜き言葉」が発生したのは可能表現を独立させようとしたことが要因であるとされています。すでに定着しているら抜きことばですが、現時点では共通語では誤りとされ、改まった場での使用は認められていないとのことです。

また、「歌わさせていただきます」といった「さ入れ言葉」については、より丁寧に表現しようとする意識から生まれたものだそうです。

丁寧にしようとする意に反して、「休まさせていただきます」といった表現は働き盛りの40代からは「気になる」とする率が高い結果が出ています。

とはいえ、世論調査では、これらの表現を「言葉の乱れ」と考える人は、すでに少数派となっているようです。

おもしろ日本語学 

■ 講義中もお茶目な講師。

 

また、普段使う何気ない表現にも、「~いい」ではなく、「~いい」と言おう、常に1番を選ぼう!と、人生においても(?)ためになるお話も。 

 

講義の後半は語のゆれについてです。

慣用句の意味についての年代別で解釈の違いが紹介されました。10代など若い世代には従来の意味よりも新しい意味での解釈が広まっている傾向がありました。

「流れに棹さす」についてはどの年代も従来の「傾向に乗って、ある事柄の勢いを増すような行為をすること」という意味よりも、新しい意味の「傾向に逆らって、ある事柄の勢いを失わせるような行為をすること」で解釈しているほうが多数派となり、さらに「意味がわからない」とする回答が20%を超えており、もはや日常から遠ざかった慣用句でもあることがわかりました。

気が置けないの意味

■「気が置けない」の新しい解釈「相手に対して気配りや遠慮をしなくてはならないこと」が、従来の意味「相手に対して気配りや遠慮をしなくてよいこと」を上回っている世代も。

 

講義後の質疑応答では、中高年の口癖についての考察、五段活用の文法の話題、人間に使う動詞を物に使う等の擬人化、最近よく耳にするが違和感を覚える表現など、ことばの様々な側面について意見が交換されました。 

中でも、テレビのインタビューなどでよく耳にする「ちょっと驚いた」や「ちょっと怖かった」という表現について、「ちょっと」ではないのになぜちょっとを使うのだろうかという話題では、受講生の様々な意見が交わされました。

「本当はちょっとではないが、リアルな表現をためらって和らげる言い方だとちょっと思います」と、小矢野先生。

爽やかな笑いでの締めくくりでした。

 

「Handai‐Asahi中之島塾」は、2004年に大阪大学中之島センターが中之島の地に誕生したのを機に設けられた、朝日カルチャーセンターと大阪大学との共同講座です。朝日カルチャーセンターによる運営で、大阪大学が取り組んでいる研究の成果をわかりやすく紹介します。文化、歴史、芸術、理工系、医療関係など大阪大学が有している様々な分野から講師を招き、時には旬の話題のテーマなども取り上げます。

3ヶ月毎にテーマと講師を選定し、受講生を募集しています。現在、2011年7~9月期の申込受付中です。

詳細はこちらをご覧ください!

 

(21世紀懐徳堂スタッフ 中西)

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